新築で一番お金をかけたい水回り──長期優良住宅の視点で考える賢い投資法

2025年09月24日 23:14
カテゴリ: 最新情報



新築を計画するとき、多くの施主が一番盛り上がるのが「水回り」の話。

キッチンはアイランド型にしたい、お風呂はホテルライクに、トイレはタンクレスに──そんな夢を語るのは家づくりの

醍醐味です。



ですが、ただ高級設備を入れるだけで本当に満足は長続きするでしょうか?

実は「長期優良住宅」の考え方を取り入れると、水回りにかけるお金の使い方がガラリと変わります。


この記事では、新築で一番注目される水回りに焦点を当て、長期的に得をする“賢いお金のかけ方”を解説します。

なぜ水回りにお金をかけたがるのか?



キッチンや浴室、トイレは、毎日必ず使う空間です。

特に奥様や家族にとって「家の満足度=水回りの快適さ」といっても過言ではありません。


ショールームに行けば、最新のIHコンロや大理石天板のキッチン、ジェットバス付きの浴室など、豪華な設備に目を奪わ

れます。

「せっかく新築するなら贅沢したい」と思うのは自然なことです。



ただしここで注意したいのは、水回りは「見た目や機能の派手さ」よりも「長期的に安心して使えるかどうか」の方が重

要だということです。

長期優良住宅の基準と水回りの関係




長期優良住宅というと「耐震や断熱の話でしょ?」と思う方も多いかもしれません。

確かに基準の中心は耐震性や省エネルギー性です。



しかし、水回りは 「劣化対策」 と 「維持管理の容易性」 という基準に直結しています。


 ・給排水管が交換しやすい設計かどうか

  ・湿気や漏水に強い下地や防水処理がされているか

  ・将来リフォームが必要になったときに大きな解体工事をせずに済むか



つまり水回りこそ、長期優良住宅の視点を入れるべき重要な場所なのです。

豪華設備より「見えない部分」に投資せよ




キッチン


最新の家電や大理石天板に憧れる方は多いですが、実は30年後に差が出るのは「配管」と「メンテナンス性」です。

給排水管の素材やルートにお金をかけておけば、将来の修繕コストを大幅に減らせます。



浴室


ユニットバスを高級仕様にするより、断熱浴槽や換気システム、防水下地に投資した方が健康面・光熱費の面で効果的で

す。

冬に冷えない浴槽は高齢になってから特に価値を発揮します。



トイレ

タンクレスや最新機能に惹かれる方も多いですが、優先すべきは「掃除のしやすさ」と「交換の容易さ」です。

配管や排水位置を工夫すれば、将来のリフォームが楽になり、余計な費用をかけずに済みます。

今だからこそ長期優良住宅で得をする




令和7年度の長期優良住宅制度では、新築で認定を受けると以下のような優遇があります。



  ・住宅ローン減税の拡充

  ・固定資産税の軽減(5年間)

  ・登録免許税・不動産取得税の軽減

  ・地震保険料の割引



つまり「表の豪華さ」にお金をかけるだけではなく、制度を使って長期的にお得になる設計を選ぶのが賢いのです。

👉 最新情報は国土交通省公式サイト「令和7年度 長期優良住宅制度」で確認できます。

賢い水回り投資のまとめ




  ・キッチン → 設備より配管の耐久性・メンテ性に投資

  ・浴室 → 豪華仕様より断熱・換気・防水下地を優先

  ・トイレ → デザインより交換しやすさ・掃除のしやすさを重視



新築時に水回りへお金をかけるなら、見える部分と見えない部分のバランスが大切です。

長期優良住宅の考え方を取り入れれば、数十年先まで快適さとコスト削減を両立できます。

ご相談ください




「水回りにどこまでお金をかければいいのか?」

「長期優良住宅の認定を受けるにはどうすればいいのか?」



そんな疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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