左側の写真は、リフォーム前の典型的な昭和期の和室と独立型キッチンです。畳と襖で仕切られた空間は落ち着きがあり
ますが、暗さと閉鎖感が残り、現代のライフスタイルには合わない部分も多い構成でした。
右側の写真は、ZEN×VITAコンセプトを取り入れてリフォームした後の姿です。
「ZEN」が象徴するのは日本の伝統的な静けさや調和。畳スペースや障子を残しつつも、過剰な装飾を削ぎ落とし、必要
最小限で整えられた美しさを表現しています。
一方「VITA」が意味するのは、現代的な暮らしの活力や快適さ。明るく開放的なLDK、シンプルで温かみのある木質仕上
げ、そして効率的な動線を組み合わせることで、日々の生活に活気を与える空間へと変わっています。
具体的なポイントは以下の通りです:
閉じた和室から、つながる畳コーナーへ
独立していた和室をLDKに取り込み、段差付きの畳コーナーとして再構成。客間やくつろぎスペースとして多用途に使える
柔軟な空間となっています。
暗いキッチンから、開放的な対面キッチンへ
壁で区切られていた台所を解体し、対面式のオープンキッチンに変更。調理中も家族との会話が生まれ、空間全体に一体感
が生まれました。
伝統と現代をつなぐ素材選び
障子や木の梁を活かしながら、間接照明やタイルなど現代的な要素を加えることで、「静」と「動」が調和したデザインに
仕上がっています。
このリフォームは、単なる間取り変更ではなく「心が落ち着く和の要素」と「現代的で明るい暮らし」を融合させた提案で
す。
まさに ZEN(静寂・調和)× VITA(活力・快適さ) のコンセプトを体現した空間といえるでしょう。