中古住宅のひずみは放置NG!耐震補強工事の重要性と適正価格を解説

2025年03月17日 19:09
カテゴリ: コラム

はじめに:中古住宅のひずみって何?


「中古住宅を購入したいけど、ひずみが気になる…」「家が傾いている気がするけど、修理できるの?」
こうした疑問を持っている方は多いでしょう。

実は、中古住宅のひずみは単なる経年劣化ではなく、地震や施工ミスが原因で発生することもあります。 特に、日本は地震が多い国。小さなひずみが大きな構造的問題につながることもあるため、慎重な判断が必要です。

この記事では、中古住宅のひずみの見分け方、公的な報告制度、修正方法、工事内容、そして適正価格 について、1級建築士の目線で詳しく解説します!

1. 中古住宅のひずみの原因とは?


中古住宅のひずみの主な原因は、以下の3つに分けられます。

① 地盤の変化によるもの


地盤沈下や不同沈下が原因で、家が傾いたり、ひずんだりすることがあります。特に軟弱地盤のエリアでは、新築時に問題がなくても数十年後に沈下が進むことがあります。

例:

  ・家の床が微妙に傾いている
  ・壁に亀裂が入っている

② 建物の老朽化によるもの


木造住宅は、長年の使用によって柱や梁が劣化し、歪みが生じることがあります。特にシロアリ被害や雨漏りがあると、構造材の強度が低下してひずみの原因になります。

例:

  ・柱がずれている
  ・床がたわむ

③ 施工ミスによるもの


過去のリフォーム工事の際に適切な補強がされていないと、建物全体が不安定になることがあります。

例:

  ・増築部分だけ傾いている
  ・天井や壁の継ぎ目に隙間ができている

2. 中古住宅のひずみは公的機関で診断できる?


「この家、大丈夫?」と思ったら、まずは専門家に診てもらうのが一番です。以下のような公的な制度を利用すれば、信頼できる診断が受けられます。

① 住宅診断(ホームインスペクション)


中古住宅を購入する前に、第三者の建築士が建物の状態を調査する制度 です。ひずみの有無だけでなく、耐震性や劣化の度合い も診断できます。

  ・費用:5万円~10万円程度
  ・依頼先:住宅診断士、建築士事務所

② 耐震診断


築20年以上の木造住宅には、耐震診断を受けることをおすすめ します。自治体によっては、補助金制度が利用できる 場合もあります。

  ・費用:無料~5万円程度(自治体補助あり)
  ・依頼先:市区町村の耐震相談窓口、建築士

▼ ポイント

診断結果によっては、「耐震補強が必要」と判断されることもあります。その場合、次の項目で解説する工事を検討しましょう。

3. ひずみを修正する耐震補強工事の種類と適正価格


ひずみが見つかった場合、以下のような工事を行います。

① 基礎補強工事(50万~300万円)


ひずみの原因が地盤沈下の場合、基礎を補強する工事が必要 です。

  ・鋼管杭工法(約200万~300万円):地盤が弱い場合に、家を持ち上げて杭を打ち込む
  ・部分的な基礎補強(約50万~100万円):ひび割れや劣化がある場合に、部分補修を行う

② 柱・梁の補強(10万~100万円)


木造住宅の歪みは、柱や梁の強度不足が原因の場合があります。

  ・金物補強(10万~30万円):接合部を金物で補強
  ・新規の柱・梁の追加(50万~100万円):強度が足りない部分を補強

③ 耐震補強工事(50万~500万円)


耐震性能を上げるための工事を行います。

  ・筋交いの追加(50万~150万円):壁の補強
  ・耐震壁の設置(100万~500万円):揺れに強い壁を作る

4. ひずみを放置するとどうなる?


中古住宅のひずみを放置すると、次のようなリスクが高まります。

地震時に倒壊する危険性
扉や窓が歪んで開閉しづらくなる
住宅の資産価値が低下する
「今は大丈夫」と思っても、早めに診断・補強することで、将来的なリスクを回避 できます。


まとめ


今回は、中古住宅のひずみの原因、診断方法、補強工事の種類と価格 について解説しました。

  ・ひずみの原因は、地盤沈下・老朽化・施工ミスが主
  ・公的な住宅診断や耐震診断を活用すれば、専門的なチェックが可能
  ・補強工事には、基礎補強・柱の補強・耐震補強などがあり、費用は50万~500万円程度
  ・ひずみを放置すると、建物の安全性や資産価値が下がるため、早めの対策が重要

中古住宅を購入・リフォームする際は、まずは専門家に相談し、必要な補強を行うことをおすすめします。安全で長持ちする家にするために、ぜひ参考にしてください!

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