「この家をリノベーションして、理想の住まいにしよう!」
そう思って中古戸建てを購入したものの、リノベーションを進める中で**「え?この家、こんなに歪んでるの?」**と驚くことになりました。
壁にまっすぐ棚を取り付けようとしても、どうも水平にならない…。
家具を置いたら、なぜか片側に傾いてしまう…。
扉がピッタリ閉まらず、勝手に開いてしまう…。
最初は気のせいかと思っていたのですが、リノベーションを進めるにつれて、この家が「真四角ではない」ことに気付きました。
これはただの誤差なのか、それとも修正が必要なのか?
今回は、家主の目線から「中古住宅リノベの落とし穴」と、それをどう解決したのかをお伝えします。
1. 本棚が壁にピッタリつかない…?
最初に違和感を覚えたのは、リビングの壁際に大きな本棚を置いたときでした。
「ちょっと隙間が空くな…まぁ、古い家だし仕方ないか」
そう思っていましたが、反対側に回り込んでみると壁との間に指が入るほどの隙間が!
「あれ…?もしかして、この壁、少し傾いてる?」
2. 床に家具を置くと、傾いてガタガタする
次に気になったのは、ダイニングテーブルを設置したとき。
「なんか、片方の脚が浮いてる…?」
試しにビー玉を転がしてみると、スーッと一方向に転がっていく…。
このとき初めて、「この家、床が水平じゃないんだ…!」と実感しました。
3. 扉が勝手に開く!?
さらに極めつけは、寝室の扉。
閉めたはずなのに、しばらくすると「カタン…」と勝手に開く。
最初は風のせいかと思っていましたが、どうやら家が傾いているせいで、扉の角度がズレているようでした。
こうして、リノベーション前の段階で「家の歪み」がはっきりと見えてきたのです。
中古住宅が真四角でない理由はいくつかありますが、我が家の場合、主に以下の2つが原因でした。
1. 経年劣化による歪み
築30年ともなると、家全体が少しずつ歪んでいることが多いそうです。
特に木造住宅は、以下のような理由で徐々にズレていきます。
・木材の収縮(新築時より柱や梁が乾燥して縮む)
・地盤の影響(特に増改築を繰り返した家は、一部分だけ沈んでいることも)
・屋根や壁の重み(長年の負荷で、柱や床がわずかに傾く)
2. 施工時の誤差
実は、昔の建築技術では「1mm単位の精度で直角・水平を出す」ことは少なかったそうです。
特に築40年以上の家では、施工精度の関係で最初から少しズレていることも珍しくありません。
このままでは家具もうまく配置できないし、リノベーションしても問題が残ってしまう…。
そこで、工務店に相談して「直角と水平を出す」作業をお願いすることにしました。
1. 床の傾きを修正
まず、レーザー墨出し機を使い、家のどこがどれくらい傾いているのか測定。
すると、リビングの床が最大で1.5cm傾いていることが判明!
対応策:
根太(床を支える木材)の下にスペーサーを入れ、少しずつ調整。
新しいフローリングを貼る際に、水平をしっかり出す。
2. 壁の直角を修正
本棚をピッタリ収めるため、壁の直角も測定。
レーザーで確認すると、90度から約1度ズレていたため、以下の方法で修正しました。
対応策:
壁の下地に補強材を入れ、角度を微調整。
仕上げの石膏ボードで直角を出し、クロスを貼る。
3. 扉の傾きを調整
「扉が勝手に開く問題」は、ドア枠自体が少し傾いていたことが原因でした。
対応策:
ドア枠の取り付け位置を微調整し、水平を出す。
扉の蝶番を調整し、自然に閉まるように修正。
こうして「直角」と「水平」をしっかり出したことで、住み心地が格段に向上!
✅ 家具をピッタリ配置できるようになった
✅ 床の傾きがなくなり、快適に歩ける
✅ 扉の開閉もスムーズに
最初は気付かなかった「家の歪み」も、リノベーションのプロに相談したことでしっかり解決できました。
今回の経験を通じて、中古住宅のリノベーションでは「直角と水平を出すこと」がとても重要だと実感しました。
家は経年劣化や施工誤差で歪んでいることが多い
家具や扉のズレに気付いたら、専門家に相談を!
「直角・水平」をしっかり出すことで、リノベの仕上がりが格段に向上!
これから中古住宅をリノベする方は、ぜひ「家の歪み」にも目を向けてみてください!