中古住宅の購入は、人生の中でも大きな買い物のひとつです。しかし、いざ探し始めると「どこを見ればいいのか分からない」「失敗したらどうしよう」と不安になる方が多いのではないでしょうか。
実際、「この物件に決めていいのか分からず、何度も内見に行ってしまう」「あとで修繕費がかかるなら、最初から新築にすればよかったかも」といった声も少なくありません。
中古住宅は、新築と違い、工夫次第で予算内に理想の住まいを手に入れるチャンスでもあります。本記事では、業界経験者しか知らないような「本当に得する5つの裏技」をわかりやすくお伝えします。
読み終えた頃には、「どう選べば損をしないか」「どこに注意すればいいか」が明確になり、納得のいく物件選びができるようになるでしょう。
さっそく、中古住宅購入で後悔しないための裏技をひとつずつ紹介していきます。
中古住宅探しといえば、多くの方がスーモやアットホームなどの不動産情報サイトをチェックされているかと思います。しかし、本当にお得な物件はそこに載っていないことが多いのです。
その理由は、不動産会社が「広告に出す前に、まずは社内ネットワークで売りたい」と考えるためです。
たとえば、まだ売主と媒介契約したばかりの物件は、一般には出回っていない「未公開物件」として、社内だけで情報が共有されていることがあります。
こうした物件に出会うには、不動産会社に直接足を運び、希望条件を伝えておくことが重要です。「このエリアで○○万円以内、戸建て希望」としっかり条件を伝えておけば、優先的に紹介してもらえる可能性があります。
また、地域密着の中小業者の方が未公開物件を持っていることが多いため、1社だけでなく複数の会社にアプローチするのが効果的です。
つまり、不動産サイトだけを見て探していると、出遅れるリスクがあるということです。
中古住宅は、見た目がきれいでも、目に見えない部分に問題を抱えていることがあります。たとえば、基礎のひび割れや雨漏り、シロアリ被害、配管の老朽化などです。
内見のとき、売主や不動産営業マンはそうしたマイナス要素を積極的には教えてくれません。
そこで有効なのが、建築士に内見に同行してもらうことです。数万円の費用はかかりますが、素人では気づかない構造的な欠陥や修繕の要否をその場で判断してもらえるため、後々のトラブルを防げます。
特に1981年以前の旧耐震基準で建てられた物件などは、耐震性に問題があるケースも多く、見極めが難しいためプロの判断が欠かせません。
同行費用は2〜5万円ほどが相場ですが、修繕費として数百万円かかる可能性のある物件を避けられることを考えると、非常に費用対効果が高い手段だといえます。
中古住宅を買ってからリフォームを考えている方も多いと思いますが、リフォーム費用は依頼先によって大きく異なります。
特に、ハウスメーカーや大手リフォーム会社にまとめて依頼すると、中間マージンが重なり、費用がかさむ傾向にあります。
そこでおすすめなのが、信頼できる地元の大工に直接相談するという方法です。大工に直接見てもらうことで、中間業者を通さずに、施工費を大幅に抑えることができる場合があります。
たとえば、キッチンやお風呂の入れ替えといったリフォームでも、「今ある設備を活かしてどこまで対応できるか」を一緒に検討してもらえることが多く、費用と仕上がりのバランスをとりやすくなります。
加えて、リフォームの進め方によっては、住宅ローンと一緒にリフォーム費用を組み込むこともできるため、資金計画の自由度が上がります。
ただし、知り合いの紹介や口コミでの評価が高い業者を選ぶことが大前提です。
中古住宅を購入・リフォームする場合、国や自治体の補助金や減税制度が使えることをご存じでしょうか?
たとえば、以下のような制度があります。
・住宅ローン控除(中古住宅でも要件を満たせば対象)
・長期優良住宅化リフォーム推進事業(最大100万円以上の補助)
・各自治体のリフォーム補助金(例:耐震改修、バリアフリー化)
・登録免許税・不動産取得税の軽減措置
これらを適用すれば、現金負担を大きく減らすことが可能です。実際に、リフォーム費用の3割以上が補助でまかなえた例もあります。
注意点は、これらの制度は「購入前」「契約前」など、申請タイミングに条件があること。事前に情報収集をしておくことが肝心です。
不動産会社や工務店では十分な説明がないことも多いため、自分から積極的に調べて申請する意識が必要です。
中古住宅の価格や間取りばかりに目が行きがちですが、見落としがちなのが周辺環境の将来性です。
たとえば、「今は静かな住宅街でも、数年後に大規模な開発が入る可能性」「逆に、人口が減って空き家だらけになるリスク」があるエリアもあります。
その見極めには、以下のような方法が有効です。
・市役所の都市計画課に行って開発計画を確認する
・国勢調査や自治体の統計で人口動態をチェックする
・駅やスーパー、病院などインフラの整備状況を調べる
また、日照や風通し、騒音なども、時間帯を変えて複数回内見することで把握できます。
物件自体は良くても、周囲の変化によって住みにくくなるリスクを避けるためにも、こうした情報収集は欠かせません。
この記事では、「誰も教えてくれない!中古住宅購入の裏技5選」として、以下のような実用的な視点をお伝えしました。
・不動産サイトに載らない未公開物件の探し方
・建築士同行による内見で、見えないリスクを事前回避
・大工に直接相談することで、リフォーム費用の大幅節約
・補助金や減税制度を使って、実質コストを削減
・周辺環境の将来性まで見て、価値の下がりにくい物件を選ぶ
中古住宅は、情報と工夫次第で新築よりも満足度の高い買い物になります。ぜひこれらの「裏技」を活用して、後悔のない住まい選びを進めてみてください。